【新刊】台形日誌
どの料理にも似ていない楽しいごはんを出すお店「台形」。いつの間にか一緒に住み始めた山羊「オク」、懐かしくも異国の風が吹く料理たち、溺愛してカニにシャインマスカットを与える……。辺境飲食店「台形」の、暮らしの星々をつづった奇想で極上な初エッセイ&レシピ集。(版元HPより)
「スミマセーーン、ここはお店ですかー? お家ですかー? 何のお店ですかーー?」
朝からなかなか鋭い質問をしてくる少年たちの、突然の訪問である。(略)
「どういった店なのかは正直なところ自分でもうまく説明できないけれど………、
ええっと、ごはんのお店です。楽しいごはんを出してます。それから、お面や縄文土器の欠片も売ってたりするよ。
ほら、そこの壁にあるでしょ、縄文土器、知ってる?」
「えっ、ジョーモンドキ?」
(本文より)